木魚歳時記

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木魚歳時記 第3362話

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 不意の矢に驚いた定明は、打ちおろす刀の手も力なく、相手の肩先から太腕を傷つけただけで、刀を投げ出し、額からしたたる血を押えたまま、二、三人の仲間に援(たす)けられつつ二の矢を怖れて逃げ出すと、浮足立っていた一味もみなわれ勝ちに引き上げて行った。
 彼らは屋後から館(やかた)に火をかけようというが、定明はもうすっかり弱気で、
「押領使(おうろうし)の館を焼き打ちしたとあっては庄が取つぶしになるぞ」と、放火は許さなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)67

      紅梅の濃すぎるほどに門跡寺

 「ボクの細道]好きな俳句(1111) 川崎展宏さん。「点滴の滴々新年おめでたう」(展宏) なるほど、元日早々に「点滴」のお世話になることもあるでしょう。ぽたりぽたり落ちる「点滴」を眺めながら新年を寿ぐなんて・・まだ、点滴の落ちているうちは生きている証ですからありがたい。おめでとう!