木魚歳時記

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木魚歳時記 第3345話

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 彼らの口々にいうところによると、お祭りに参詣の一群が帰途を細いあぜ道を一列縦隊で来かかると、折から参詣にのぼる稲岡の一群と出合い、どちらも道を譲らず暫(しばら)くにらみ合ううち、弓削の若者のひとりが、いきなり列から飛び出して稲岡の若者と何やら一言二言いい争う末、二人はつかみ合いながら一面の雑草のなかへころび落ちたところを、双方から人が出て引き分けて帰った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)51

      快男児兜太が死んだ虎落笛 

 「ボクの細道]好きな俳句(1096) 坪内稔典さん。「ケータイのあかりが一つ冬の橋」(稔典) めずらしくしんみりした抒情俳句です。厳寒の最中に橋の中央でたたずむ人影が思い浮かびます。恋人と別れたあと、ケータでつきない名残話をつづけるのでしょうか・・