木魚歳時記 第3344話

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 弓削では朝から老若の一群が参詣に出かけて、正午近くには妙に興奮して帰ったが午後には三々五々、預所(あずかりどころ)に定明を訪(おとな)うて何事か密談していた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)50

      漆黒の空にきれいな流れ星

 「ボクの細道]好きな俳句(1095) 坪内稔典さん。「恋人とポンポンダリアまでの道」(稔典) ふむ。デートの風景を描いた作品でしょう(心の距離も含めて)。 それにしても「ポンポンダリアまでの道」とは楽しい。ともかく、ネンテンさんの俳句は楽しい。「難しいことを易しく。易しいことをより深く。より深いことを楽しく」(井上ひさし)。この言葉は句作の指標です。