木魚歳時記 第3332話

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 漆(うるま)氏はもと源氏の一門であるが、美作(みまさか)に出て以来、漆氏を姓とすると伝えられているのは、八幡太郎義家の祖父頼信が美作守(みまさかのかみ)となって津山に来任したことに由るとも考えられる。頼信がこの国に任にあったあいだに、この土地の女子に生ませた子を源(みなもと)と呼ばせないで漆(うるま)の姓を名のらせたのではあるまいかとも思える。そうした漆氏はその後、父祖と同じく武門の家となって栄え、当代の時国に至って押領使となっていた。
 その先祖が何人(なにびと)であったにせよ、漆氏が聡明な家系の一族であるのは疑うべくもなく、これを証するものが少なくない。現にこの稲岡の庄がそれである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)38

      蓮の実の飛んで三千大世界

 「ボクの細道]好きな俳句(1083) 能村登四郎さん。「数へ日や数へなほして誤たず」(登四郎) 「♪後いくつ寝るとお正月」。子どもの頃、この童謡を口ずさんでお正月を待ちました。しかし、ブログ筆者のお正月は、家族で小旅行に、レジャーに、なんてとてもとても、年末年始、墓詣のお檀家さまのお相手が待ち受けていました。