木魚歳時記

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木魚歳時記 第3329話

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(二) このように弓削の庄から恨みを買っている稲岡の庄というのは、弓削の千メートルばかりの北方に弓削と隣して山ぎはの西寄りの地点にあった。地域は弓削よりはやや広大で南北二つの庄に分かれている。
 二つの庄とも東方に南向きにゆるやかな斜面を縦横に走るゆたかな水のある耕地の好もしい荘園であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)35

      月天心月に焦れし求道僧

 「ボクの細道]好きな俳句(1080) 能村登四郎さん。「改札に人なくひらく冬の海」(登四郎) 寒村の無人駅に降り立ったのでしょうか? 改札とは名ばかり、その駅に降りたのは作者がただひとり。中腹を縫って走るローカル線の改札口からは、前方になだらかに下るその向こうには冬の日本海が鈍色にひかります。