木魚歳時記

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木魚歳時記 第3326話

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 地味(ちみ)は決して悪くはなかったが、盆地というものの、百五十メートル平均の高地で川には遠く、その上雨量に乏しい地方ときているから、一帯の水不足のため、せっかくの沃土(よくど)も平地のような収穫は望むこともできないで、もともと狭い土地のみじめな寒村が年々に増殖する人口を養うには、到底産児をまびくぐらいでは追いつかないのが、この土地一帯の実情であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)32

      極彩の十二神将鵙猛る

 「ボクの細道]好きな俳句(1077) 能村登四郎さん。「怨み顔とはこのことか鯊の貌」(登四郎) 「鯊の貌」(はぜのつら)と読むのでしょうか? なるほど、硬骨魚であるハゼ科の小魚は剽軽(ひょうきん)なツラ構えにかかわらず、「ゴリ押し」のことばがあるように、負けず嫌いな面があります。「怨み顔」とは! ハゼによほどの悔しいことがあったのでしょう。