木魚歳時記

画像・文章の転載はご遠慮下さい

木魚歳時記 第3320話

f:id:mokugyo-sin:20180127064450j:plain

 宗輔の家人になった定明は、待てど暮らせどいつまでも主人から何の沙汰もなかった。
 ほんのしばらくの間に時代は定国の時とは一変しはじめて、いまではもはや、武士にも派閥系統ができはじめ、権大納言をもってしても藤原氏では、ポッと出の若い田舎武者ををしかるべき場に割りこませるだけの力は無くなっていたらしい。それほど、武士の栄え出したのとは反比例して公卿(くぎょう)の威力が衰えはじめて、やがて武士が権力を張ろうとする時代の前兆がすでにぽつぽつ現われていたと見える。
(佐藤春夫『極楽から来た』)26

      まくなぎに一匹分の重さかな

 「ボクの細道]好きな俳句(1071) 能村登四郎さん。「数へ日の素うどんに身のあたたまり」(登四郎) やはり「うどん」は素(す)ウドンが一番です(そう思います)。「数え日」とは、「♪もういくつ寝るとお正月」。と、唄った12月のあの頃のことが懐かしい。そうした年末のお昼にいただく素うどんの美味しかったこと! 体の芯まで暖まる気がいたしました。