木魚歳時記 第3318話

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 「しばらく機会を待つがよい。よきに取り計らおう。それまでは家人(けにん)として当家に居るがよい」
といわせた。定明は日ごろ思っていた父の手紙を見たいと頼むと宗輔は、
「子の情として父の最後の手紙はさぞ見たかろう。差支えない。ゆるす。」
と、侍女をして定国の手紙を定明に渡させた。
 定明は読み入った。出雲の津とはどこの港やら、父がどういう手段んでそんな帆船を手に入れたものやら、霊夢の事や懇願の情などが事細やかにつぶさに記されているのにくらべて、北海へ乗り出した事はあまりに言葉短かで、もどかしくも一切が不明であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)24

     相克の闇に血を吐く慈悲心鳥   相克(そうこく)

 「ボクの細道]好きな俳句(1069) 能村登四郎さん。「弟子となるなら炎帝の高弟に」(登四郎) わかります。ボクは決めました。俳句の弟子となるなら、能村能村登四郎さんの弟子である 正木ゆう子さんの俳句道場に入門したい。そして、俳句を基本から学びたい。といっても、これは、未来、はるか彼方のお「浄土」にあると聞く? 「ゆう子俳句道場」のことです(汗)。