木魚歳時記

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木魚歳時記 第3314話

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定明も叔父の言葉には同感できないで、却って口にせぬその肚(はら)を感じ取り、
「夢の中のそんな途方もない話のために飛び出すなんておやじさまもおかしいではありませんか。田地がものにならないのにがっかりして、もう一度世の中に出たいという一念でそんな夢を見たのでしょう。そう思ってわたしは北の庄が恨めしいのです。夢を追うて行方知れずになったのではなく、求めて得られない田の水を怨んで死ぬ気になったのではないかと思うのです」
「それがお前の見ている悪い夢なのだ。そんな悪夢は早くさました方がよい」
と、温厚な叔父は甥をさとして、
(佐藤春夫『極楽から来た』)20

      灼熱の果ては西域砂浄土

 「ボクの細道]好きな俳句(1065) 能村登四郎さん。「一撃の皺が皺よぶ夏氷」(登四郎) かき氷をいそいで掻き込むと、ツーンと来ます。これは、脳内の冷たさを感じるセンサーと痛みを感じ取るセンサーが隣接するため誤認識を起す(とか)? ツーンと来ても死にませんが・・痛い痛い痛い。だからいったん休みましょう。