木魚歳時記

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木魚歳時記 第3307話

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 山では場所によって、大小の木があるいは根こそぎになり、あるいは枝や幹が折れ傷つき倒れていた。しかし人間や鳥獣の倒れているのは一つも見かけなかった。定明は念のために山の洞へも行ってみた。
 どこにももう父をたずねる所が無いような気がした時、定明は母の実家へ行ってみようと思いついた。
 (佐藤春夫『極楽から来た』)13

     こほりどけ男背中の嘘くささ

「ボクの細道]好きな俳句(1058) 能村登四郎さん。「妻なきを誰も知らざる年わすれ」(登四郎) 年わすれとは忘年会のことです。現今のように「喪中につき賀状拝辞」。そんな知らせはせずに妻を亡くしたことを誰にもいわない。そんな男もいたのでしょう。妻の居ないことを誰も知らない。そして忘年会はワイワイと盛りあがっていきます。