木魚歳時記

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木魚歳時記 第3306話

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 戸のすき間から夜が明けそめて来た。朝になると帰るかと思った父は午(うま)の刻になっても帰らなかった。定明は海のようにはげしく揺れ動きながら低く垂れさがった雲の下を先ず田の面に出て風害を見たが、稲はあまり倒れていなかった。しかし作の悪いことは相変わらずで、昨年よりいっそう悪いのではないかと思うほどであった。それを見ているうちに定明はふと父がいつものように山中へ水源をさがしに出て、そのまま行き暮れてあらしにあったのではあるまいかと考え、山麓の開墾地から山中に入ってみた。(佐藤春夫『極楽から来た』)12

     はじつこに山姥ゐたり薬喰  山姥(やまうば)

 「ボクの細道]好きな俳句(1057) 能村登四郎さん。「春ひとり槍投げて槍に歩み寄る」(登四郎) (棒切れ投げの)物騒な遊びではない。アスリートが槍(やり)投げの訓練をしていたのでしょう。ところで棒切れを投げる遊びは、男の子ならいつもやっていたものです。ところで、男は、失恋のときは棒を投げ捨てたまま・・