木魚歳時記

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木魚歳時記 第3300話

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(二) 定国のある夜の夢は不思議であった。
いつもおように内裏(だいり)や御所の滝口などにお出ましの主上ではなく、波がしらの立ち騒ぐ洋上にゆっくりと玉座(ぎょくざ)を構えた上に御座あらせた青い束帯(そくたい)のお姿で、天機うるわしく、
「われは北海に龍王と転生(てんしょう)したぞ」と仰せられ、つづいて、
「定国近う」
とお召しがあった。お姿は幾重にも重なる青海波の彼方に遠く拝まれるのにお声だけは耳もとに近く聞かれたのも奇異であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)6

        嚏して卑弥呼に恋文捧げたり  嚏(くさめ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1051) 安住 敦さん。「でで虫や父の記憶はみな貧し」(敦) みんなこのとおりでしょう。父とキャッチボールした、公園で遊んでもらった、遊園地に連れてもらった、昔はこのようなことは少ない? 近くて遠いのが父親の存在でした(ボクの場合は)。でも、今、父に感謝することしきりです。いろんな意味において。