木魚歳時記 第3291話

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 「今日のことば」
    室を埋むる湯煙は、埋めつくしたたる後から絶えずに湧きあがる。
    虹の世界が濃(こまや)かに揺れる中に
    真白な姿が雲の底から浮き上がる。
    その輪郭を見よ。
     (夏目漱石『草枕』)抄27

 「ボクの細道」好きな俳句(1042) 星野立子さん。「余日なき十一月の予定表」(立子) 十一月、すでに年内のカレンダー「余白」はゼロ。そのまま年末に突入しそうです。そして、一月(ばたばた)、二月(逃げる)、三月(去る)・・ああ、このままでは余日が夢のごとく浪費されてゆきます。でも体に「痛いところ」もなく過ごさせていただくなんてありがたいことです。

      行く年の知恩教院大谷寺