木魚歳時記 第3287話

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 「今日のことば」
    黒いものが一歩を下に移した。
    踏む石は天鵞毯(びろうど)のごとく
    柔らかと見えて、足音を証にうごかぬようだ。
    輪郭がすこし浮き上がる。
     (夏目漱石『草枕』)抄23

 「ボクの細道」好きな俳句(1038) 星野立子さん。「たはむれにハンカチ振つて別れけり」(立子) どこにでもありそうな生活俳句にみえます。しかし「たはむれ」が置かれたことで、読者の想像はひろがります。このことを作者は想定して詠じておられるのでしょう。これに比べて、ブログ作者の俳句(太字)は、ありきたりの「骨壺」俳句に堕しています(汗)。

      聖像に青の束帯クリスマス