木魚歳時記

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木魚歳時記 第3277話

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 「今日のことば」
    唐紙がすうと開いた。
    女の影がふうと現れた。
    色の白い 髪の濃い、襟足の長い女である。
    唐紙が閉まる。
    余が眠りはしだいに濃(こま)やかとなる。
     (夏目漱石『草枕』)抄13

 「ボクの細道」好きな俳句(1028) 山西雅子さん。「胴に鰭寄せて寒鯉動かざる」(雅子) 鰭(ひれ)をぴたりと閉じて、半分は泥に埋もれて動かない真鯉の姿が浮かびます。どうして真鯉なのか? それは、錦鯉では極寒の厳しさが伝わらないからです。創作には時としてそうしたウソ(虚構)も許される? 

       凍鶴の日向の方へ歩きだす