「今日のことば」
「ほんとうに気の毒なあんな器量を持って。
近頃はちっとは具合がいいかい。」
「なあに、相変わらずさ」
「困るなあ」と婆さんが大きな息をつく。
「困るよう」と源さんが馬の鼻をなでる。
(夏目漱石『草枕』)抄7
「ボクの細道」好きな俳句(1022) 藺草慶子さん。「髪白くなるうつそみや星の恋」(慶子) 「うつそみ」とは、現人(うつせみ)、つまり、この世に存在する「人間」のことを指すのでしょう。「星の恋」、つまり、牽牛星と織女星の恋に比べて、この世に暮らす織女星(わたくし)の髪のなんと白くなったことよ。ふと見上げると天の川のなんと美しくかがやいていることよ・・
掌にレトロいつぱい酉の市
掌(てのひら) 酉(とり)