木魚歳時記 第3263話

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 「今日のことば」
    内共は慌てて
    鼻へ手をやった。
    手に触るのは、昨夜の短い鼻ではない。
    上唇の上から、
    顎(あご)の下までの長い鼻である。
     (芥川竜之介『鼻』)抄18

 「ボクの細道」好きな俳句(1014) 大木あまりさん。「逝く猫に小さきハンカチ持たせやる」(あまり) ボクは、犬、猫、鳩、カラス、十姉妹など、たくさんのペットを飼ってきました。金魚の卵も孵(かえ)しましたが水道水を入れて全滅させ、ひよこに暖房器を与えて逝(い)かせたり・・つまり「小さきハンカチ持たせやる」(掲句)ような心根の優しさがボクにはありません。

      冬ざるる魚街道を北へ行く 

                   魚(とと)