木魚歳時記

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木魚歳時記 第3257話

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 「今日のことば」
    鼻は、あの顎(あご)の
    下まで下がっていた鼻は、
    今はわずかに上唇の上で
    意気地なく残喘(ざんぜん)を
    保っている。
    内共は満足そうに眼を
    しばたたいた。
     (芥川竜之介『鼻』)抄12

 「ボクの細道」好きな俳句(1008) 大木あまりさん。「院長のうしろ姿や吊し柿」(あまり) 確かに、院長といえば長身ですらりと威厳のにじむ方が多い。それなのに、「吊し柿」とは、ひどい! この作者の作品は独特の美的風刺が感じられます。そのセンスのよさに拍手喝采したいのです。女流俳人にはめずらしいさっぱりした作風が好きです。

      するするとすっぽん雑炊食らひけり