「今日のことば」
京へ上がった弟子の僧が、
長い鼻を短くする法を
すすめだした。
その法というのは
極めて簡単なものであった。
(芥川竜之介『鼻』)抄6
「ボクの細道」好きな俳句(1002) 大木あまりさん。「秋風や酔ひざめに似し鯉の泡」(あまり) 「鯉の泡」は比喩でしょう(と思います)。激流を遡り、流れの静かな淀(よどみ)入ったところで、鯉は、プクリと一つ泡を吐いた・・秋の宵に屋台で独り酒を呑んでいた初老の男が、ぽつりと吐いたひとこと、「もう帰らなあかん」なんだか鯉の吐いた「泡」みたい・・
投函を終へて冷たき空つ風