木魚歳時記

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木魚歳時記 第3250話

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 「今日のことば」
    しかし鍵鼻(かぎはな)は
    あっても、内共のような
    鼻は見当らない。
    内共の心は次第にまた
    不快になり、おもわず
    ぶらりと下がる鼻の先を
    つまんでいた。
     (芥川竜之介『鼻』)抄5

 「ボクの細道」好きな俳句(1001) 宇多喜代子さん。「わかさぎは生死どちらも胴を曲げ」(喜代子) 釣り上げた魚籠(びく)の中の「わかさぎ」のことでしょう。死んだのも、そうでないのも「ねじれて」魚籠の中に固まる。非情といえば非情。無惨といえば無惨。食物連鎖が自然の掟とはいえ重い事実です。こうして、この世の「真実」を詠むことも俳句の使命なのでしょう。

      小春日や喃語のまざる某氏S 

                   喃語(なんご)