「今日のことば」
内共は、絶えず人の鼻を
気にしていた。
一人でも自分のような
鼻のある人間を見つけて、
安心がしたかったからである。
(芥川竜之介『鼻』)抄4
「ボクの細道」好きな俳句(1000) 宇多喜代子さん。「夕方の影あいまいに春障子」(喜代子) 「夕方の影」とは? 確かなことはわかりません。しかし「春障子」の季語があり、しかも夕暮れとくれば、なんとなく「あいまい」な影(内容)であってほしい! そんな気がいたします。そこが作者のネライでしょう。ですから、読者もいろいろと思いめぐらせて楽しめばいいわけです。