「今日のことば」
ところが、気がつくと
数かぎりもない罪人たちが、
まるで蟻の列のように
犍陀多の後をつけて
よじのぼってくるでは
ございませんか。
(芥川竜之介『蜘蛛の糸』)抄18
「ボクの細道」好きな俳句(989) 桂 信子さん。「きりぎりす腰紐ゆるめ寝ころべば」(信子) 堤防など、草むらで寝転んでいたところ、目のさきに「きりぎりす」が現れたというのでしょうか、それでは「腰紐ゆるめ」が? 「きりぎりす」は自身の比喩(居間でくつろぎながら、まあ、最近痩せたこと)でしょうか? ボクは後者だと思いますが。