木魚歳時記 第3202話

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 「今日のことば」
    すばるや参(しん)の星が
    緑や橙(だいだい)に
    ちらちらして
    呼吸をするやうに見えた
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)24

 「ボクの細道」好きな俳句(952) 石田郷子さん。「砂に手をおいてあたたか秋彼岸」(郷子) 「暑さ寒さも彼岸まで。」とはよく言ったものです。仏教でいう「彼岸」(ひがん)とは、此方の岸(煩悩)から彼の岸(悟り)に至ることを示します。ところで、仏教が日本に伝来して(江戸時代頃より)先祖崇拝、墓詣の風習と習合(しゅうごう)して、現在の春秋二回の「彼岸会」(ひがんえ)の仏教行事に定着したようです。

       金平糖ざらりとこぼし天の川