木魚歳時記 第3198話

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 「今日のことば」
    (うしろに)
    あの夏に眼をつけて置いた
    大きな熊が両足で立って
    こちらにかかって来たのだ。
    小十郎は落ちついて
    足をふんばって
    鉄砲を構へた。
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)20

 「ボクの細道」好きな俳句(948) 石田郷子さん。「まだそこにきのふがありし落椿」(郷子) 落椿の艶やかさはひときわです。ぼろんと落ちてなお風情を保っています。さて、「終活」(しゅうかつ)の言葉が目につきます。つまり、死んだときの準備をすることです。ボクも始めてみましたが・・「お父さん、ちゃんとしてあげるから。と、息子がいいました。」なるほど、棺桶に入ったら、自身がなりゆきを見届けるわけにはゆかない! なるようにしかならない。そこで「終活」するのは止めました。

        きちきちの跳ねて三千大世界

                  三千界=インド仏教の世界観