木魚歳時記 第3184話

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 「今日のことば」
    小十郎はぴったり落ち着いて樹をたてにして
    立ちながら熊の月の輪をめがけてスドンとやるのだった。
    すると森までががあっと叫んで熊はどたっと倒れ
    赤黒い血をどくどく吐き鼻をくんくん鳴らして
    死んでしまふのだった。
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)5

 「ボクの細道」好きな俳句(933) 松永典子さん。「ローソンに秋風と入る測量士」(典子) コンビニはたいて自動ドアです。ですから、客が入ると秋風もついて入ります。近くで建設工事があり、作業していた測量士さんが、お昼弁当を買いに「ローソン」に入った。ただそれだけの作品です。しかし、どこにでもある秋の風景をさりげなく切り取って好感のもてる作品に仕上がっています。

      とつぜんにがさがさ騒ぐ破れ蓮  

                 破れ蓮(やれはちす)