木魚歳時記 第3180話

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 「今日のことば」
    なめとこ山の熊の胆(きも)は
    名高いものになってゐる。
    腹の痛いのにも利けば傷もなほる。
    鉛の湯の入り口に
    「なめとこ山の熊の胆(い)あり」といふ
    昔からの看板もかかってゐる。
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)1

 「ボクの細道」好きな俳句(929)  皆吉爽雨さん。「女湯もひとりの音の山の秋」(爽雨) いくどか、隠湯の温泉を尋ねたことがあります。早起きして山裾にある野天風呂に下ります。脱衣所に「女湯」とありますから、混浴ではないのは残念でした。しかし、女湯のあたりに、独り湯をつかう気配が感じられ、隠れ湯らしき格別の風情でした(汗)。

       熊の胆となめとこ山の笑ひ茸  

                   胆(い) 茸(たけ)