「今日のことば」
なめとこ山の熊の胆(きも)は
名高いものになってゐる。
腹の痛いのにも利けば傷もなほる。
鉛の湯の入り口に
「なめとこ山の熊の胆(い)あり」といふ
昔からの看板もかかってゐる。
(宮沢賢治「なめとこ山の熊」)1
「ボクの細道」好きな俳句(929) 皆吉爽雨さん。「女湯もひとりの音の山の秋」(爽雨) いくどか、隠湯の温泉を尋ねたことがあります。早起きして山裾にある野天風呂に下ります。脱衣所に「女湯」とありますから、混浴ではないのは残念でした。しかし、女湯のあたりに、独り湯をつかう気配が感じられ、隠れ湯らしき格別の風情でした(汗)。
熊の胆となめとこ山の笑ひ茸
胆(い) 茸(たけ)