木魚歳時記

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木魚歳時記 第3168話

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 「今日のことば」
    (狸は)
    たうたう
    兎の両方の耳を
    たべてしまいました。兎も
    さうきいてゐると、
    たいへんうれしくて
    ポロポロ涙をこぼして
    云ひました。
     (宮沢賢治「顔を洗はない狸」)9

 「ボクの細道」好きな俳句(917) 桂 信子さん。「女ざかりという語かなしや蝉しぐれ」(信子) 「女ざかり」とは、作者ご自身のことでしょうか? 作者は、若くして伴侶と死別されたと聞いています。孤閨(こけい)を守りながら、俳句結社の主宰として、俳句作家としての生涯を貫かれたようです。ならばこそ「蝉しぐれ」の季語が、いっそうにわずらわしく、また、哀しく感じられるのもわかる気がします。

        夕焼けがとてもきれいよお父さん