木魚歳時記 第3159話

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 「今日のことば」
     (狐の幻燈会)
    狐こんこん狐の子、
    去年狐のこん助が
    焼いた魚を取ろうとし
    おしりに火がつき
    きゃんきゃんきゃん。
     (宮沢賢治「雪渡り」)17 おわり

 「ボクの細道」好きな俳句(908) 高田風人子さん。「年老いし蟻を見掛けしことのなし」(風人子) なるほど、蟻とか、蟻の列を見て、蟻の年齢など考えたことはありません。いわれてみると、年老いた蟻とか疲れた蟻を見かけたことはありません。(巣の)外に出る蟻は「働き蟻」だからでしょうか? それはともかく、こうしたことに視点が及ぶのは、すでに俳人として非凡なのでしょう。

       打つときの心は地獄ごきかぶり