木魚歳時記 第3157話

f:id:mokugyo-sin:20170815064028j:plain

 「今日のことば」
     (狐の幻燈会)
    ひるはカンカン日のひかり
    よるはツンツン月あかり
    たとへからだがちぎれても
    狐の生徒はそねまない。
     (宮沢賢治「雪渡り」)15

 「ボクの細道」好きな俳句(906) 飯島晴子さん。「うしろからいぼたのむしと教へらる」(晴子) 「いぼたの虫」とは、カメムシの一種で、小枝に蝋(ろう)のような塊をこしらえて棲むところから「水蝋虫」(いぼた)と記されるようです。作者は「これなにかしら?」と独り言をつぶやいていたところ、背後から(見知らぬひとに)「それは、いぼたの虫ですよ」と、教えられたというのです。それだけのことです。

        デパートへ涼みに入る某氏S