木魚歳時記

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木魚歳時記 第3155話

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 「今日のことば」
      (狐の幻燈会)
    ひるはカンカン日のひかり
    よるはツンツン月あかり
    たとへからだを さかれても
    狐の生徒はうそ云ふな。
     (宮沢賢治「雪渡り」)13

 「ボクの細道」好きな俳句(904) 飯島晴子さん。「夏鶯さうかさうかと聞いて遣る」(晴子) 夏鶯とは「老鶯」(ろうおう)のことです。初鶯(春季)の舌足らずの囀りにくらべると老鶯のそれは実に美事なものです。しかし、世間の男たちは、若い女(こ)をちやほやすることはあっても、年増の円熟味には見向きもしない。そんな老鶯の囀り(嘆き)を「そうかそうか」と聞いてあげる。それは作者自身の呟きでもあるのでしょう。

       老いてなほカンナの赤に挑みけり