木魚歳時記 第3150話

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 「今日のことば」
     (狐の子も面白さうに)
    四郎はしんこ、かん子はかんこ、
    黍(きび)の団子を
    おれやろか。
     (宮沢賢治「雪渡り」)8

 「ボクの細道」好きな俳句(899) 八田木枯さん。「麦藁帽妙にふかくて寂しいぞ」(木枯) 農村とかならばともかく、麦藁帽子をかぶる人を見かけることは少なくなりました。それはともかく、麦藁帽子を妙に深々と被った人と出会った? なにかよからぬことでもあったのでしょうか? あっ、もしかしたら読み違い? 自身の麦藁帽子がずぶりと入りすぎ、一瞬、痩せたのかな? 年老いたのかな? と妙に寂しい気持ちになる自分が居る。ボクは後者だと思います。

       風狂やこの世さかさに蚊のつるむ  

                      風狂(ふうきょう)