「今日のことば」
(やま猫)
「裁判ももうけふで三日目だぞ
いゝ加減に仲なほりしたらどうだ。」
(どんぐり)
「いえいえ、だめです。
なんといつたつて、
頭の尖つてゐるのがいちばん
えらいのです。」
(宮沢賢治「どんぐりと山猫」)11
「ボクの細道]好きな俳句(861) 池内友次郎さん。「もの言はず香水賣子手を棚に」(友次郎) おなじみの、いつもの客が来たのでしょう。客の注文も聞かずにふいと立ち上がり、そばの棚の高いところの香水に手を伸ばしたというのです。そのなにげない動作に「軽味」(かるみ)を感じる作品です。夏井いつきさんのいう「俳句は楽しく」のお手本のような作品です。
ごきぶりや死んだふりする問責人