「今日のことば」
(猟犬が飛び込み)
「わん、わん、ぐわあ。」
「にやあお、くわあ、ごろごろ。」
家はけむりのやうに消えました。
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)11
「ボクの細道]好きな俳句(851) 安住 敦さん。「でで虫や父の記憶はみな貧し」(敦)ふむ。そういえば、ぼくの父親、つまり、師僧は厳格な「父」でした。面と「お父さん」と呼んだ記憶は残っていません。なんと呼んでいたのかな? しかし、今、その父親と同年配(亡くなった)となり、「おやじ」と呼んでみたい気持ちをしみじみと感じています。ところで、ぼくも、ぼくの息子、娘たちに「お父さん」らしきことを十分にしてあげたか? 心の中でことりと句読点が音を立てます。
梅雨しとど都に大路小路かな