木魚歳時記

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木魚歳時記 第3090話

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 「今日のことば」
    庭のなか(5)
    アスパラガス一あたしの小指に訊(き)けば、
    なんでもわかるわ。
    (ルナール『博物誌』)

 「ボクの細道]好きな俳句(843) 井上菜摘子さん。「蜘蛛の囲のうらがはにゐて聞き洩らす」(句集『さくらがい』) 蜘蛛は、蜘蛛の巣の尖端(たいていは葉陰)に潜んで、獲物が掛かると、「囲」の振動を感知して仕留めに繰り出します。それからの騒動(怒号・うめきetc )は、聞き洩らしたというのです。「聞き洩らす」と、核心(騒動の結末)を、はぐらかせて読者の興味をそそるところが秀逸なのです。これは人間社会にもありそうな出来事(比喩)とも受け取れます。

        花芯よりこぼれ落ちたる花潜  

                    花潜(はんむぐり)