「今日のことば」
庭のなか(3)
薔薇一まあ、なんてひどい風・・!
添え木一わしが付いている。
(ルナール『博物誌』)
「ボクの細道]好きな俳句(843) 井上菜摘子さん。「桃の種飛ばしこれから起ること」(句集『さくらがい』) この作者は、時折、読者に面白い仕掛けをされる? つまり、読者は、「桃の種を飛ばされたのは読者自身である。」と、早トチリをしてしまい、すっかり舞い上がる。ボクのような誇大妄想狂には、これがまた堪らなく楽しいのですが。それはともかく、この作者は、知性的なように見えて、実は、やさしくて、おおらかな方なのでしょう(そう思います)。
風狂の風に嬲られ芥子の花
嬲(なぶる) 芥子(けし)