木魚歳時記

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木魚歳時記 第3078話

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「今日のことば」
   蛍
   いったい、何事があるんだろう?
   もう夜の九時、それにあそこの家(うち)では、
   まだ明かりがついている。
    (ルナール『博物誌』)

 「ボクの細道]好きな俳句(834) 正木ゆう子さん。「降る雪の無量のひとつひとつ見ゆ」(句集『羽羽』) 句集『羽羽』の巻末を飾る作品です。第3句集『静かな水』(2003年・51歳)が爛熟期の句集とすれば、第4句集『夏至』(2009年・57歳)は成熟期の、第5句集『羽羽』(2016年・64歳)は円熟期の句集ともいえるのでは? とりわけ掲句の「無量」の措辞に至っては、作者の悟りの境地のようなものすら感じられ感動いたします。

         老僧のいたく愛でたる白牡丹