「今日のことば」
蚯蚓(みみず)
こいつはまた精いっぱい伸びをして、
長々と寝そべっている一
上出来の卵饂飩(うどん)のように。
(ルナール『博物誌』)
「ボクの細道]好きな俳句(828) 正木ゆう子さん。「唇つけるべき処なく清水湧く」句集『羽羽』) 清水を飲もうと、泉に近づいたところ、その清水のあまりにも透徹さに、一瞬、おのが唇(くち)をよせることに気遅れした。そんな句意でありましょうか。しかし、自分が、飲もうが飲むまいが、そのことにはおかまいなく、清水はこんこんとわき続けています。