けがれた汚物を除いて、戒律を守ることに専念している人は、自制と真実をそなえているから、黄褐色の法衣をまとうのにふさわしい。(ダンマパダ)
「ボクの細道]好きな俳句(802) 正木ゆう子さん。「月光を感じてからだひらく駅」(句集『静かな水』) 一転、繊細な感覚の伝わる作品です。夜半に、山深いローカル線の駅に降り立った女性の独り旅のような映像が浮かびます。前に、「オートバイ内股で締め春満月」(ゆう子)。を読んでドキリといたしました。今回の「からだひらく駅」はこれと違う意味で、やはりドキリといたしました。こうした心象表現においても実に巧みなのが作者です。
「今日のことば」
焦ることは何の役にも立たない。
後悔はなおさら役に立たない。
焦りは過ちを増し、
後悔は新しい後悔を作る。
(ゲーテ)
雛罌粟や君もコクリコ吾もコクリコ
雛罌粟(ひなげし)