木魚歳時記 第3033話

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 (十六学生の質問の結語)(ビギャンはいった)「師(ブッダ)は、神々に関してもよく熟知して、あれこれ一切のことがらを知っておられます。疑いをいだき、また言(ことば)を立てる人々の質問を解決されます。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(788) 井上菜摘子さん。「いま決めねばさくらふぶきのまんなかに」(句集『さくらがい』) 作者は、お母さまを「菜の花」の咲くところに「ふはり」と置いてきました。さて、自身のこと(重大事)となると! どのようにされるのでしょうか? それは、さくら雪吹が舞う、今、ここで決めるしかありません。めったに起こりそうにないこと(重大事)の対処を、今、この「さくらふぶきの中」に託そうとする作者の潔よさが伝わってきます。

 「今日のことば」
         人生は自分の思い通りになんか
         ならないと思っている人は、
         自らが思い通りにならないことを
         望んでいる人です。
         (ジョセフ・マーフィー)

          囀りに埋もれ男の咽仏