木魚歳時記 第2901話

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 (序)アジタは(ブッダに)問う「(わが師バーヴァリの)生年について語れ。(バーヴァリの)姓と特徴とを語れ。神呪(ヴェーダ)に通達していることを語れ。(師バーヴァリ)は幾人に教えているのか?」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(660) 摂津幸彦さん。「新聞紙揉めば鳩出る天王寺」(幸彦) 摂津幸彦さんは早世されました。独特の持ち味で秀作をいくつも残して去られました。さて、掲句について。「揉(も)めば」「天王寺」だからこその作品でしょう。大阪の天王寺(美術館界隈)は、或る時期、或る意味で有名となった処です。そうしたことも合わせて考えると、幸彦さんならではペーソスに満ちた作品と鑑賞できます。

 「今日のことば」 
         さいち、
         かぜをひいてせきをした、
         なむあみだぶつのせきが出た。
          (浅原才市)

         あなぐまが地べたに穴をあけてゐる