(序)かのバーヴァリはこころ喜び、歓喜し、感動して、熱心に、かの女神に問うた。「世間の主は、どの村に、またどの町に、あるいはどの地方にいらっしゃるのですか? そこへ行って最上の人である正覚者(しょうがくしゃ)を礼拝しましょう。」(スッタニパータ)
「ボクの細道]好きな俳句(637) 井上菜摘子さん。「兄の掌のさらに遠のく芒原」(句集『さくらがい』) どこまでも、茫々とつづく芒原。どこまでも果てしない芒原。その中で(亡き)兄の背を追ったとしても・・その大きな掌(てのひら)をふたたび目にすることはないであろう。これを、仏教では「求不得苦」(ぐふとっく)と説きます。とはいえ切なさのにじむ作品です。
「今日のことば」
罪人なお生る
況(いわん)や善人をや
(法然上人)
地べたまでさてすれすれのりんごかな