木魚歳時記 第2868話

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 (序)かれ(バーヴァリ)は憂いの矢に中(あて)られて、食物もとらないで、うちしおれた。もはや、心がこのような気持ちでは、心は瞑想(めいそう)を楽しまなかった。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(627) 岡本 眸さん。「亡き夫の下着焼きをり冬の鵙」(眸) 「冬の鵙(もず)」の季語が効いています。ご承知のようにモズには「速贄(はやにえ)」の習性があります。作者は亡き夫の下着を見て、ふと、モズの贄(にえ)のことを思い浮かべられた? 贄を忘れたモズのように、夫も、下着を取には戻ってこないけれども・・

 仏教とは!「袈裟」(けさ)について(13) 幾度か繰り返しました。お袈裟(けさ)は古代インドと、気候も風土も習慣も異なるとはいえ、お釈迦(しゃか)さまが身にまとわれた着衣の習慣が、日本に伝わり、今、僧侶(そうりょ)が身にまとうわけです。そのことがありがたいのです。

        どんぐりのころころ跳ねて石畳