木魚歳時記 第2831話

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 (武器を執ること)師(ブッダ)はいわれた「名称と形 態について、(わがものという思い)のまったく存在しない人、また(何ものかが)ないからといって悲しむことのない人、かれは実に世の中にあっても老いることがない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(590) 木庭布佐江さん。「野仏の指の先まで良夜かな」(布佐江) こんな俳句いいですね。良夜とありますから、おりから中秋の名月が煌々とあたりを照らしています。作者は、鄙(ひなび)た民宿の近くのまだ自然が豊かな、小径を散策しておられるのでしょうか? ふと道端を見ると、(おそらく地蔵さまでしょうか)草に埋もれそうな野仏さまが・・あたりは森閑そのもの・・すくっと伸びた野仏さまの指のさきにまで「良夜」がひろがっています。

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