木魚歳時記 第2803話

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 (迅速)師(ブッダ)は答えた。「苦痛を感じることがあっても、修行者は決して悲嘆(ひたん)してはならない。生存を貪(むさぼ)り求めてはならない。怖しいものに出会っても、慄(ふる)えてはならない。」(スッタニパータ)

 ボクの細道]好きな俳句(563) 山口誓子さん。「落蝉の眉間や昔見しごとく」(誓子) 俳句の神さまは蝉の眉間(みけん)すら見落とすことがありません。なるほど、そういわれると、アブラ蝉が低木の処で、じっとしているのを見た記憶があります。黒い眉間に短い髭のようなものが二本生えていました。その蝉は「落蝉」となっても眉間は黒いままでしょう。蝉の「眉間」は、昔も、今も、これからも黒いのです! 

        なかんづく効くや効かぬの冷房車