木魚歳時記 第2794話

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 (並ぶ応答―長編)ブッダは説く「見たり、学んだり、考えたりしたどんなことについてでも、賢者は一切の事物に対して敵対することがない。かれは負担をはなれて解放されている。かれは、はからいをなすこと、快楽に耽(ふけ)ることなく、求めることもない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(554)  奥坂まやさん。「ことごとく髪に根のある旱かな」(まや) 毛根(もうこん)といいますから、髪(かみ)にも根があるのでしょう。皮膚に埋もれているところが根なのでしょうか? それにしても、「ことごとく髪に根のある」とは! この着眼点と旱(ひでり)という季語との「とりあわせ」が凄い。この作者独特の感性がいかんなく発揮された作品です。

        幽霊に抱きつかれたり4号室