木魚歳時記 第2773話

f:id:mokugyo-sin:20160727031246j:plain

 (並ぶ応答―小編) ブッダは説く「一方的に決定した立場に立ってみずから考え量りつつ、さらにかれは世の中で論争をなすに至る。一切の(哲学的)断定を捨てたならば、人は世の中で確執(かくしつ)を起すことがない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(535) 岡本 眸さん。「昔男にふところありぬ白絣」(眸) 昔、男は、半被(はっぴ)半纏(はんてん)ふんどし姿。額(ひたい)に巻いた白絣(かすり)の鉢巻きも凛々しく祭りに臨んだのでしょう(と思います)。「ふところ手、男は黙って勝負する」。今、それをしたくとも「ふところ(懐)」のない洋服姿では! 作者は、そんな、昔の<男気>のことを思い出しているのでしょうか?  

       幽霊をふと見たやうな水墨画