木魚歳時記 第2762話

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 (並ぶ応答―小編) ブッダは説く「或る人々が『真理である、真実である』というところのその(見解)をば、他の人々が『虚偽である、虚妄(きょもう)である』という。このようにかれらは異なった執見(しっけん)をいだいて論争をする。何故に諸々の(道の人)は同一の事を語らないのであろうか?」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(524) 飯田龍太さん。「どの子にも涼しく風の吹く日かな」(龍太) ボクも「どこの子か必死で浮き輪にぎりしめ」を作りました。しかしこれは凡作です。龍太さんの作品には「どの子にも」の<優しさ>がにじみます。作品に<安らかさ>が漂います。ボクの「どこの子か」(自分)には<窮屈さ>がにじみます。俳句に<悲壮感>が漂います。作品には自然と作者の感性とか、経験(年期)とか、努力とか(天分はもちろん)が滲むものです。ですから、秀作と凡作の違いが歴然とするのです。これはいたしかたありません。  

         宵山や夫人と登る函谷鉾 

                   函谷鉾(かんこぼこ)