木魚歳時記 第2727話

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 (死ぬよりも前に) 師(ブッダ)は答えた。「かの聖者は、怒らず、おののかず、誇らず、あとで後悔するような悪い行いをなさず、よく思慮して語り、そわそわすることなく、ことばを慎む。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(491) 飴山 實さん。「鼻さきに藻が咲いをり蟇」(實) 蟇(ひきがえる)が、いくら<ぬんめり>しているからとはいえ、まさか、鼻さきに「藻」(も)が生えるわけがありません。「藻(も)が咲いている」とは少々大袈裟(おおげさ)な比喩でしょう。しかし、俳句は、こうした比喩(ひゆ)とか誇張(こちょう)が成功することもある。なにより、飴山 實さんの作品のユーモラスなところが大好きです。 

        梅雨入か水がかすかにひかるのは