木魚歳時記 第2680話

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 (老い) 師(ブッダ)は説かれた「夢の中で会った人でも、目がさめたならば、もはやかれを見ることはできない。それと同じく、愛した人でも死んでこの世を去ったならば、もはや再び見ることができない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(444) 星野恒彦さん。「白魚に鰭のありけり玉子とぢ」(恒彦) 白魚の「玉子とぢ」料理のことです。料理に白魚の「鰭」(ひれ)を発見したのです。白魚の「目玉」を用いた俳句はたくさんあります。しかし、「鰭」とは! まいりました。さすが師匠(展宏さん)ゆずりのユーモアに脱帽です。「鰭」(ひれ)の発見も凄いですが、また「玉子とぢ」のペーソスがたまらない。合わせ技とでもいうべきです。 

         砂場来て子雀ひとつ遊びけり