木魚歳時記 第2672話

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 (最上についての八つの詩句) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「かれはすでに得た(見解)(先入見)を捨て去って執著(しゅうじゃく)することなく、学識に関しても特に依存することをしない。人々は(種々の違った見解に)分かれているが、かれは実に党派に盲従せず、いかなる見解をもそのまま信ずることがない。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(436) 杉田久女さん。「ぬかづけばわれも善女や仏生会」(久女) 作者の生涯を慮(おもんばか)り、その作品を鑑賞すべきでない! 秀句であれば、もはや、その作品の作者名はどうでもよい! しかし、久女さんの作品に接すると、どうしても彼女の生涯を思浮かべてしまいます。とりわけ大虚子さんとの交流について。誕生仏に甘茶をかけながら「ねえ、わたしって善女なのよね、ねえ、そうなのよね」。と、自問自答する久女さんてかわいそう。

         青蛙たうたう落ちてしまつたか